トップメッセージ

Message from the President

SHIRAFUJI'S VIEWPOINT(代表取締役社長 白藤 大仁)

Top Message

当たり前に享受していた経済を、次の世代に受け継いでいく

明治生まれの私の祖父は、下町で金細工の工場を経営していました。なんとなく覚えているのは、とにかく昼も夜もなく、ずっと怒ったり笑ったりしながら働いていたこと。油まみれになって毎日工場で汗をかき、工員さんたちを時には厳しく指導しながら、でも楽しそうに働いていました。

普段は絶対に話したくなかったであろう、下町が戦禍に巻き込まれた話も、なぜか孫である私にはしてくれました。本当にすさまじい時代だったのだと、幼いながらに心を痛めたことを覚えています。その時の話を、自分自身が働き出してから頻繁に思い出すようになりました。今ここにある経済や、安全・安心な世の中は、かつての世代の大人たちが懸命に働いて、未来を夢見て受け継いでくれたもの。これまで当たり前のように享受していた経済や社会を、私たちも次の世代に受け継いでいかなければなりません。

しかし現在、企業は豊かさの追求だけでなく、さまざまなルールにがんじがらめになっている現状があると、私は考えます。どうしてもダウンサイドリスクにフォーカスして、守らなければならないものに一生懸命になるがゆえに、ここまでの発展を支えてきた優位性や独自性、そしてストーリーが失われてしまっているのではないか。だからこそ、私たちはそんな企業が語りたくて仕方がないはずのオンリーワンのメッセージを、社会に、そしてステークホルダーの皆さまに伝えていきたいと考えています。

「オンリーワンのIR」を実現する、私たちの価値の源泉

そもそも企業は、そこに生まれ立った瞬間からすでにオンリーワンな存在です。創業者の気持ちや、その方自身の歴史、そしてそれに集う仲間がいて、想いが詰まったプロダクトやソリューションがあって、それは絶対に唯一無二なはず。であるとするならば、企業のオンリーワン性というものは、私たちがわざわざ創り出すものではなく、そこにあるはずのものを導き出していくということだと捉えています。

オンリーワン性を導き出すにあたり、ここで大きな優位性になるのが「モチベーションエンジニアリング」という、行動経済学や社会学、心理学、経営学といったものをベースとした私たちの基幹技術です。しかし、技術があるだけではオンリーワン性を導き出すことはできません。使いこなす人の存在があるからこそ、その技術は輝くのです。だからこそ、当社の強みは、「オンリーワンのIRで、期待にあふれた資本市場を創る」という思想に共感し、これらの技術を使いこなすメンバーの存在だと思っています。

「発見」「発信」「浸透」のサイクルで、実効性のある支援を実現する

事業を展開するうえで、私たちは「発見」「発信」「浸透」というサイクルを重要視しています。まずはオンリーワン性を「発見」し、それを社外に「発信」する、そして社内に「浸透」していく…というサイクルですが、これは「実効性」という観点で非常に重要だと考えます。

発見したオンリーワン性は、しっかりと市場に伝えていかないと意味がありません。逆に、一貫したストーリーがなく、ただ発信していくだけでは、適切に伝わっていきません。浸透は言わずもがなです。この3つのステップがあるからこそ、確実に市場にオンリーワン性が伝わっていき、かつ評価されていくことにつながると、私たちは考えます。

さらに、この3つのステップを踏むだけでなく、それをサイクルにしていくことも非常に重要です。企業は、時が経つにつれてステージが変わっていきますし、時代が変わることで外圧的に求められるものも変わっていきます。発見してきたオンリーワン性や優位性も、時代とともに変化していきます。さらには、発信を行っていくプラットフォームや、チャネルも変化していきますし、浸透すべき人材や組織も同じように変化します。だからこそ、このステップをサイクルにしていくことが重要です。

期待にあふれた社会を目指して

時価総額で企業の価値のすべてが測れるわけではありませんが、平成元年に世界の時価総額ランキング50位のうち32社を日本企業が占めていたように、我が国は世界に豊かさを提供してきた国であることは間違いないことですし、それを私はやっぱり誇らしく思います。

だからこそ、私たちはその企業にしか語れない、ひとつひとつのストーリーを伝えていきます。そうすれば、ひとつひとつの企業が今の数倍も輝き、それが大きな輝きとなって、期待にあふれた社会を実現することがかなうはずです。そんな想いを持って、オンリーワンのメッセージで期待にあふれた社会の実現を目指していきます。

株式会社リンクコーポレイトコミュニケーションズ
代表取締役社長

白藤 大仁
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